【常念岳(長野県)】 Dec 23-24, 2016, Jonendake

場所: 日本, 〒390-1520 長野県松本市安曇 常念岳





先日の焼岳に続く、北アルプス2連敗!一体、何が起きた!!!

天気予報では、初日の午前中に雨が止み、二日目〜三日目は晴天となるはずだった。初日は最後まで雨が続いたのは良しとしよう!しかし、二日目は確かに気温が高く風もない穏やかな天気だったが、ホワイトアウトで視界が悪く、高い気温はラッセルをより過酷なものにした。

2,000mを超えたあたりから、胸まで沈むラッセルでは1時間に1~200mしか進められず、体力がだんだんと奪われていく。それでも、頂上を経由し、常念小屋まで行くための時間と体力には余裕があった。

しかし、こんなホワイトアウトの中、頂上に行ってどうする?天気はだんだんと崩れていくのに果たして明日は晴れるか?などの問いが自分の頭の中で渦巻いてくる。

そう悩み始めたのが13時半で、”今なら明るいうちに三股に着ける。そして、18時には駐車場に着くだろう”と踏んだ。明日の天気に確信もない上、クリスマスはワインでも飲みながらのんびり過ごそうかな?と思ったらすぐに進行方向を切り替えることができた。

次は、夏だな!冬に一緒にラッセルする友もいないし、こんな苦労して、晴天にめぐられるチャンスなんて何十回に1回あるかどうかだろう。8キロもある三股までの烏川林道もあまり魅力的ではない。と自分と会話しながら夜の烏川林道を黙々と歩いた。


【Pictures】 ALBUM LINK Linked to Google Photo

冬は通行止めとなるので、ここから三股登山口までの約8キロを2時間半かけて歩く必要があります。
林道といっても平坦な道ではなく、標高差550mを登ることとなるので、なかなか手強いです。しかもこの日はなんと雨!!!

雨だと体が濡れるので、傘をさしました。途中から雪に変わります。
ちなみに、この時は登山靴も背負っていたのでザックは25kg!腰が折れそうです。

2時間もうちょっとでやっと登山口に到着。雪が降っていたので屋根の下にテントを貼ろうかと思いましたが・・・

こんな素敵な場所を発見!外はどんなに吹雪いても人ごとのようでした。あ〜快適。


さて、ここからが本番です。

9時あたりは確かに晴天で、明日歩くかもしれない稜線が見えてきました。

なかなか前へ進めません。気温が高く、23kgのザックを背負っているせいか、体は胸まで沈みます。歩くというか、泳ぐというか。。。標高2,200m付近は1時間に100m進むのがやっとでした。

夏なら30分もかからない距離ですが、2時間以上、泳いでいます。

なんとか稜線に出たものの、何も見えません。しかも足場が悪く、ワカンとアイゼンとツボ足で悩みましたが、ワカンのまま進みました。どれをとっても、足が引っかかりやすく、滑落の危険のある斜面でした。一歩一歩神経を遣って慎重に歩きます。

天気は悪化するばかりで、足場は悪い・・・体力と時間には余裕があるが、引き返すかどうか悩み始めました。

自分で泳いだ後なので、帰りは歩きやすかったです。

見積もり通りの時間で駐車場まで戻りました。さぁ〜温泉でも入って、暖かいクリスマスを過ごそう!


【Route and Time-schedule】

Summary

上り(Ascent)=10H
下り(Descent)=5.5H
ALL=15.5H (Included breaking time)

標高差(Elevation)=1,650m

最高気温(Maximum Temperature):15℃
最低気温(Minimum Temperature)= -3℃


【1日目】13:30烏川林道ゲート → 15:40三股
【2日目】6:00三股 → 13:40標高2,450m → 16:00三股 → 18:00烏川林道ゲート

新雪では結構ハードなコースでした。一ノ倉のコースの方が常念小屋までのアプローチが短く、レベルも下がると思います。

ただし、蝶ヶ岳へ縦走する場合、車ではいけなくなり、交通費・日程共に要するため、サラリーマンの足を引っ張ります。

気温はとても高く穏やかでしたが、キンキンに冷えてくれないとアイゼンを使えない上、ラッセルで汗だくになるので、雪山にとって暖かい天気は決して喜ばしいものではありません。天気予報では -17℃だったけどな・・・!

帰り道の林道では約23kgのザックで、相当疲れているにもかかわらず、早く帰りたい気持ちで、6km/hで飛ばしました。


【Traffic】

安曇野ICから烏川林道ゲート(「ほりでーゆ〜温泉」のすぐ近く)までは約20分ほどです。

帰り道は、温泉も目の前だし、安曇野IC付近にすき家、ラーメン屋などなどお店がたくさんあるので、非常に都合のいいところでした。ほりでーゆ〜温泉は確か540円ぐらいで、しかも21時まで受付OKなので非常に都合が良いです。


【Link】

ほりでーゆ~四季の郷 〜帰り道の日帰り温泉に〜
  長野県安曇野市堀金烏川11-1
  日帰り入浴10:00~21:00

道の駅 アルプス安曇野ほりがねの里 〜車中泊に〜
  〒399-8211 長野県安曇野市堀金烏川2696番地
  0263-73-7002(旬の味ほりがね物産センター)

安曇観光タクシー株式会社 〜電車・バスで登山口までいく場合〜
  総合配車室




1 件のコメント:

Unknown さんのコメント...

雪の中を泳ぐなんてなかなかないできない経験ですね!!無事で何より☆

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