【八ヶ岳縦走 硫黄岳・横岳・赤岳(長野県)】 Jan 2, 2017, Yatsugatake

場所: 日本, 〒391-0213 長野県茅野市豊平 八ケ岳




(2017年1月2日赤岳から眺める阿弥陀岳)



これまで何度か縦走しようとしたけど、様々な都合で八ヶ岳縦走は叶わなかった。2017年のお正月は混み合いそうと思ったが、1月1日でなければ、そうでもないとの情報が入ったので、計画した。

2017年1月1日、2日の両日とも、晴天に恵まれ、八ヶ岳縦走もそう難しさを感じず、成し遂げることができた。今年は何事かも今回の登山のようにうまくいけたらいいのにな〜と思った。

八ヶ岳は本当に素晴らしい山なので、毎年一度は登りたい山だと改めて思った。これで八ヶ岳でまだ登っていないのは、阿弥陀岳のみ。次はそれだな。待ってろよ阿弥陀岳!


【Movie and Pictures】









ALBUM LINK
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※写真の枚数が多い為、本ページには一部のみ掲載します。詳細は上記アルバムリンクからご確認ください。

赤岳鉱泉に設置されているアイスキャンディー

謹賀新年!本年セカンド日の出です。

硫黄岳で眺める横岳・赤岳

稜線に到着!ここからが楽しみ。

稜線歩き大好き!

この壁を登る時はちょっと緊張したけど、楽しかった。

横岳の壁はアイスの状態でなかなかピッケルが刺さらない。
こういうコンディションではアイス用のピッケルがいいかも。

横岳クリア!風は強いけど、晴天!気持ちい〜

今回はいいコンディションで登りやすかったけど、厳冬期での難しさが伝わった。

こーゆーところで突風に煽られ、バランスを崩すと心臓が止まりそうになる。 

地蔵尾根分岐。数日前、女性が地蔵尾根で滑落したが、ヘリで救助され、命は助かったという・・・気をつけよう!

赤岳山頂の直下にある斜面。

歩きやすいけど、結構急な斜面。風にも気を配りつつ、一歩一歩、慎重に進みます。

登るたびに写真を撮るアングル。このカットが好きでたまらん。

富士山やらアルプスやら、どこまでも見渡せる。

文三郎の下山道。このローング足で向こうに見える谷間で一気に下ります。

次回の目標、”阿弥陀岳”を最後に、この楽しい旅も終盤を迎える。


【Route and Time-schedule】




※今年も暖冬ですので、積雪が少なく、気温も高めでした。例年の11月下旬から12月中旬だと思って参考にしていただければと思います。


●タイムスケジュール

・2017年1月1日
 10:40美濃戸山荘 → 13:20赤岳鉱泉

・1月2日
 5:20赤岳鉱泉 → 7:00硫黄岳 → 8:10横岳 → 10:00赤岳 →(文三郎)→ 11:00行者小屋 → 12:20美濃戸山荘

●コース状況

・赤岳鉱泉〜硫黄岳
 積雪が少なく、赤岩の頭での雪崩心配の無用です。所々雪がない箇所もありますので、アイゼンで岩などに足を引っ掛けないよう、注意深く歩きました。

・硫黄岳〜横岳
 トレースははっきりしています。硫黄岳付近は雪が少ない上、アイスバーン状態となっていますので、歩きにくいです。

・横岳周辺
 もっとも難しいコースですが、鎖が出ているので滑落の危険は感じませんでした。時に突風に煽られるとバランスを崩しそうになるので、それだけ要注意ですね。

・赤岳周辺
 斜面は急でも、アイゼンが効きやすいので、歩きやすかったです。文三郎は階段が見えるか見えないかという程度の積雪でした。

【Traffic】

・大宮〜首都高〜中央道〜諏訪南IC〜赤岳山荘
※八ヶ岳山荘から赤岳山荘間は、前輪のみチェーンをはめて走行。チェーンなしの車も散見されたが、一部の箇所でアイスバーンとなっている箇所もあるので、チェーン利用を推奨。

・行き:約3H / 帰り:約7H(中央道の帰り道は本当にいやになっちゃう!)

【Link】

・赤岳鉱泉HP : http://userweb.alles.or.jp/akadake/





【常念岳(長野県)】 Dec 23-24, 2016, Jonendake

場所: 日本, 〒390-1520 長野県松本市安曇 常念岳





先日の焼岳に続く、北アルプス2連敗!一体、何が起きた!!!

天気予報では、初日の午前中に雨が止み、二日目〜三日目は晴天となるはずだった。初日は最後まで雨が続いたのは良しとしよう!しかし、二日目は確かに気温が高く風もない穏やかな天気だったが、ホワイトアウトで視界が悪く、高い気温はラッセルをより過酷なものにした。

2,000mを超えたあたりから、胸まで沈むラッセルでは1時間に1~200mしか進められず、体力がだんだんと奪われていく。それでも、頂上を経由し、常念小屋まで行くための時間と体力には余裕があった。

しかし、こんなホワイトアウトの中、頂上に行ってどうする?天気はだんだんと崩れていくのに果たして明日は晴れるか?などの問いが自分の頭の中で渦巻いてくる。

そう悩み始めたのが13時半で、”今なら明るいうちに三股に着ける。そして、18時には駐車場に着くだろう”と踏んだ。明日の天気に確信もない上、クリスマスはワインでも飲みながらのんびり過ごそうかな?と思ったらすぐに進行方向を切り替えることができた。

次は、夏だな!冬に一緒にラッセルする友もいないし、こんな苦労して、晴天にめぐられるチャンスなんて何十回に1回あるかどうかだろう。8キロもある三股までの烏川林道もあまり魅力的ではない。と自分と会話しながら夜の烏川林道を黙々と歩いた。


【Pictures】 ALBUM LINK Linked to Google Photo

冬は通行止めとなるので、ここから三股登山口までの約8キロを2時間半かけて歩く必要があります。
林道といっても平坦な道ではなく、標高差550mを登ることとなるので、なかなか手強いです。しかもこの日はなんと雨!!!

雨だと体が濡れるので、傘をさしました。途中から雪に変わります。
ちなみに、この時は登山靴も背負っていたのでザックは25kg!腰が折れそうです。

2時間もうちょっとでやっと登山口に到着。雪が降っていたので屋根の下にテントを貼ろうかと思いましたが・・・

こんな素敵な場所を発見!外はどんなに吹雪いても人ごとのようでした。あ〜快適。


さて、ここからが本番です。

9時あたりは確かに晴天で、明日歩くかもしれない稜線が見えてきました。

なかなか前へ進めません。気温が高く、23kgのザックを背負っているせいか、体は胸まで沈みます。歩くというか、泳ぐというか。。。標高2,200m付近は1時間に100m進むのがやっとでした。

夏なら30分もかからない距離ですが、2時間以上、泳いでいます。

なんとか稜線に出たものの、何も見えません。しかも足場が悪く、ワカンとアイゼンとツボ足で悩みましたが、ワカンのまま進みました。どれをとっても、足が引っかかりやすく、滑落の危険のある斜面でした。一歩一歩神経を遣って慎重に歩きます。

天気は悪化するばかりで、足場は悪い・・・体力と時間には余裕があるが、引き返すかどうか悩み始めました。

自分で泳いだ後なので、帰りは歩きやすかったです。

見積もり通りの時間で駐車場まで戻りました。さぁ〜温泉でも入って、暖かいクリスマスを過ごそう!


【Route and Time-schedule】

Summary

上り(Ascent)=10H
下り(Descent)=5.5H
ALL=15.5H (Included breaking time)

標高差(Elevation)=1,650m

最高気温(Maximum Temperature):15℃
最低気温(Minimum Temperature)= -3℃


【1日目】13:30烏川林道ゲート → 15:40三股
【2日目】6:00三股 → 13:40標高2,450m → 16:00三股 → 18:00烏川林道ゲート

新雪では結構ハードなコースでした。一ノ倉のコースの方が常念小屋までのアプローチが短く、レベルも下がると思います。

ただし、蝶ヶ岳へ縦走する場合、車ではいけなくなり、交通費・日程共に要するため、サラリーマンの足を引っ張ります。

気温はとても高く穏やかでしたが、キンキンに冷えてくれないとアイゼンを使えない上、ラッセルで汗だくになるので、雪山にとって暖かい天気は決して喜ばしいものではありません。天気予報では -17℃だったけどな・・・!

帰り道の林道では約23kgのザックで、相当疲れているにもかかわらず、早く帰りたい気持ちで、6km/hで飛ばしました。


【Traffic】

安曇野ICから烏川林道ゲート(「ほりでーゆ〜温泉」のすぐ近く)までは約20分ほどです。

帰り道は、温泉も目の前だし、安曇野IC付近にすき家、ラーメン屋などなどお店がたくさんあるので、非常に都合のいいところでした。ほりでーゆ〜温泉は確か540円ぐらいで、しかも21時まで受付OKなので非常に都合が良いです。


【Link】

ほりでーゆ~四季の郷 〜帰り道の日帰り温泉に〜
  長野県安曇野市堀金烏川11-1
  日帰り入浴10:00~21:00

道の駅 アルプス安曇野ほりがねの里 〜車中泊に〜
  〒399-8211 長野県安曇野市堀金烏川2696番地
  0263-73-7002(旬の味ほりがね物産センター)

安曇観光タクシー株式会社 〜電車・バスで登山口までいく場合〜
  総合配車室




【焼岳(長野県)】 Dec 18, 2016, Yakedake

場所: 日本, 〒390-1520 長野県松本市安曇 焼岳







100名山だからという理由で、義務感半分で登りました。しかし、思ったよりずっとずっと良い山で、冬だからこそ、楽しめる山でした。

登る間ずっと晴天だったので、期待が高かったですが、気温が高まりすぎ、急に濃い雲が頂上を覆い、どうみてもホワイトアウト状態だったので、頂上数百メートル手前で引き返しました。

山だけでなく、中の湯温泉も本当にすばらしいところで、近いうちに、ぜひまたリベンジしたいと思います。

【Movie and Pictures】

ALBUM LINK







【Traffic】

大宮 → (関越道) → Hakuba47 → (下道)→ 中ノ湯温泉 → (中央道)→ 大宮

前日は、Hakuba47スキー場でスキーを楽しんでから、約3時間かけて中ノ湯温泉へ!
中ノ湯温泉で1泊してから、登山している間は温泉の駐車場に止めさせてもらいました。


【Link】


中の湯温泉:穏当にオススメの旅館です。山に登らずとも、ぜひ冬に一度試してみてください。松本駅への送迎もあります。

【谷川岳馬蹄形(群馬県)】 Dec 3, 2016, Tanigawadake-Bateikei

場所: 日本, 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽 白毛門




白毛門(1,720m Shiragamon)、笠ヶ岳(1,852m Kasagtake)、朝日岳(1,945m Asagatake)
累計標高差:1,849m 行動時間:15.5H


 谷川岳馬蹄形コース、まるで馬蹄のような形で稜線が続くことから名付けられたのだろう。自分が知っている日本で最も長い10キロもある「関越トンネル」が、まさにこの下を通る。稜線の左手前から、日本百名山の谷川岳、中央右に位置する日本三百名山の朝日岳、そして右手前には谷川岳をよく眺められる笠ヶ岳、白毛門という山が続く。

 本コースは夏でも1泊を要するが、今回は体力強化と自分の限界を味わいたく、雪山を1日でやり遂げる作戦を立てていた。谷川岳はなんども登っているので、ルートから除外したのでいけると思っていた。結果的に登頂に成功したものの、約15時間の長期戦となり、日帰り登山としては最も長く歩いたこととなる。(もちろん、兵役での訓練を除く。)

 今回は、快晴、高い気温、それほど深くない雪という条件の下、達成できたものの、冬に選ぶコースではないと改めて思う。朝日岳から谷川岳に向かう道は、雪で道が消え、かなりきつい斜面をトレバースせざるを得ない箇所が多い。そもそも登山道と言えない場所が散見された。後半の下山だけで予定より3時間もオーバーした。無事に生きて帰って来れて何より。

【Movie and Pictures】 ALBUM LINK(All Pictures)


【朝日岳(群馬県)】 Dec 3, 2016, Mt.Asahidake from Donai on Vimeo.



【笠ヶ岳(群馬県)】 Dec 3, 2016, Mt.Kasagatake from Donai on Vimeo.


【白毛門(群馬県)】 Dec 3, 2016, Mt.Shiragamon from Donai on Vimeo.

白毛門駐車場からスタートしてしばらく雪が降っていました。

白毛門への道は急な斜面が多く、雪山用のズボンでは非常に歩きにくい。
雪がなくてがっかり!

谷川岳の一ノ倉が徐々に見えてくる。本当に迫力があって美しい。
(写真をもっと上手に撮れるといいんだが、登ってるとそれどころじゃないので適当です。)

朝早い時間帯はずっとこんな感じで谷川岳のてっぺんを眺めることはできませんでした。

しかし、南側は快晴!赤城山、富士山などが視野に!

白毛門頂上でワカン装着。この中途半端な雪では、アイゼンを履いても全く効きません。

気温は高めですが、あっちこっちで海老の尻尾は見られました。

アップダウンが続きます。中途半端な雪で、かつ踏み抜きが多く、非常に体力を消耗します。

朝日岳に向かうにつれ、雪質が良くなりました。

ふわふわの雪で、ワカンがバッチリ効きます。

この旅のクライマックスでしたね!

ここからが大変で、試練の連続でした。
それを知らず、調子に乗って自撮りで楽しむあの人。。。

下山しているにもかかわらず、雪や氷がもっとすごいです。

ラッセルというほどでもないですが、
気温が高く、雪が溶けてきているので、一歩一歩がそれなりにきついです。

なかなか距離を稼げない!まだまだ先は遠い。そろそろ、日は暮れる。
食料も水も底をついてきたので、しきりに冷たい雪をかじる。
標高が低くなるにつれ、アイス(雪)の味が苦い。
まぁ〜どうにかなるだろうという前向き思考?諦め状態?

日が暮れてからの道がとても危なくてきつくて大変で、この避難小屋を見つけた時はグタグタ。
休んで行く?というもう一人の自分からも魅力的なお誘いがありました。
あと3時間は歩く体力が残っていたので、お断りし、続行しました。

こうゆーところが少なくとも10箇所以上あり、本当きつかったです。
ここで豪快に転倒しましたが、幸い、沢水のギリギリ手前で止まったので濡れずに済みました。


【Route and Time-schedule】

上り(Ascent)=7H、下り(Descent)=8.5H、ALL=15.5H (Included breaking time)

累計標高差(Cumulative Elevation Gain)=1,849m、標高差(Elevation)=1,306m
最高気温(Maximum Temperature):19℃、最低気温(Minimum Temperature)=0.5℃

【Traffic】

大宮自宅⇒(関越道水上IC)⇒土合橋近くの駐車場
※前日は3時間の睡眠で2時起き、帰宅したのは翌夜中1時。。。運転も登山並みに疲れる。

【Review】

  • アクシデントは常に予想外の場面に起こる。今回は前半が大変で朝日岳まで行ければあとは楽勝だと思っていた。しかし、タイムオーバーの3時間は全てが後半のコースで発生したもの。本来なら夏に一度見学して、雪山をイメージしてコースとタイムを決めればいいのだが、そればかり言っているとどこもいけなくなる。今回のような失敗を繰り返しながらも、装備と体力がある限り、なんとでもなるという自分の登山スタイルは、この先も続くだろう。
  • だったの1日で、GPSとヘッドライトの予備電池まで使い切ってしまった。GPS本体が-20度対応といっても、電池が持たないと意味がない。ニッケル電池は、気温が低いと50%以下の性能しか発揮できないと感じる。2泊以上の雪山でどうすればいいか全くノーアイデアだ。こればかり、お金で解決することもできない。みんなどうしてるんだろう。一旦、雪山に向けて予備電池は3セット以上持参するつもりで追加注文済み。低温に強いと言われるリチウム電池(低温でも70%の力は発揮できる模様)は電圧が高すぎるので、専用の電子機器でない限り、使えない。低温仕様乾電池において技術革新が起きるまでは、予備電池をたくさん持ち運ぶしかないのかな。。。