【谷川岳馬蹄形(群馬県)】 Dec 3, 2016, Tanigawadake-Bateikei

場所: 日本, 〒379-1728 群馬県利根郡みなかみ町湯桧曽 白毛門




白毛門(1,720m Shiragamon)、笠ヶ岳(1,852m Kasagtake)、朝日岳(1,945m Asagatake)
累計標高差:1,849m 行動時間:15.5H


 谷川岳馬蹄形コース、まるで馬蹄のような形で稜線が続くことから名付けられたのだろう。自分が知っている日本で最も長い10キロもある「関越トンネル」が、まさにこの下を通る。稜線の左手前から、日本百名山の谷川岳、中央右に位置する日本三百名山の朝日岳、そして右手前には谷川岳をよく眺められる笠ヶ岳、白毛門という山が続く。

 本コースは夏でも1泊を要するが、今回は体力強化と自分の限界を味わいたく、雪山を1日でやり遂げる作戦を立てていた。谷川岳はなんども登っているので、ルートから除外したのでいけると思っていた。結果的に登頂に成功したものの、約15時間の長期戦となり、日帰り登山としては最も長く歩いたこととなる。(もちろん、兵役での訓練を除く。)

 今回は、快晴、高い気温、それほど深くない雪という条件の下、達成できたものの、冬に選ぶコースではないと改めて思う。朝日岳から谷川岳に向かう道は、雪で道が消え、かなりきつい斜面をトレバースせざるを得ない箇所が多い。そもそも登山道と言えない場所が散見された。後半の下山だけで予定より3時間もオーバーした。無事に生きて帰って来れて何より。

【Movie and Pictures】 ALBUM LINK(All Pictures)


【朝日岳(群馬県)】 Dec 3, 2016, Mt.Asahidake from Donai on Vimeo.



【笠ヶ岳(群馬県)】 Dec 3, 2016, Mt.Kasagatake from Donai on Vimeo.


【白毛門(群馬県)】 Dec 3, 2016, Mt.Shiragamon from Donai on Vimeo.

白毛門駐車場からスタートしてしばらく雪が降っていました。

白毛門への道は急な斜面が多く、雪山用のズボンでは非常に歩きにくい。
雪がなくてがっかり!

谷川岳の一ノ倉が徐々に見えてくる。本当に迫力があって美しい。
(写真をもっと上手に撮れるといいんだが、登ってるとそれどころじゃないので適当です。)

朝早い時間帯はずっとこんな感じで谷川岳のてっぺんを眺めることはできませんでした。

しかし、南側は快晴!赤城山、富士山などが視野に!

白毛門頂上でワカン装着。この中途半端な雪では、アイゼンを履いても全く効きません。

気温は高めですが、あっちこっちで海老の尻尾は見られました。

アップダウンが続きます。中途半端な雪で、かつ踏み抜きが多く、非常に体力を消耗します。

朝日岳に向かうにつれ、雪質が良くなりました。

ふわふわの雪で、ワカンがバッチリ効きます。

この旅のクライマックスでしたね!

ここからが大変で、試練の連続でした。
それを知らず、調子に乗って自撮りで楽しむあの人。。。

下山しているにもかかわらず、雪や氷がもっとすごいです。

ラッセルというほどでもないですが、
気温が高く、雪が溶けてきているので、一歩一歩がそれなりにきついです。

なかなか距離を稼げない!まだまだ先は遠い。そろそろ、日は暮れる。
食料も水も底をついてきたので、しきりに冷たい雪をかじる。
標高が低くなるにつれ、アイス(雪)の味が苦い。
まぁ〜どうにかなるだろうという前向き思考?諦め状態?

日が暮れてからの道がとても危なくてきつくて大変で、この避難小屋を見つけた時はグタグタ。
休んで行く?というもう一人の自分からも魅力的なお誘いがありました。
あと3時間は歩く体力が残っていたので、お断りし、続行しました。

こうゆーところが少なくとも10箇所以上あり、本当きつかったです。
ここで豪快に転倒しましたが、幸い、沢水のギリギリ手前で止まったので濡れずに済みました。


【Route and Time-schedule】

上り(Ascent)=7H、下り(Descent)=8.5H、ALL=15.5H (Included breaking time)

累計標高差(Cumulative Elevation Gain)=1,849m、標高差(Elevation)=1,306m
最高気温(Maximum Temperature):19℃、最低気温(Minimum Temperature)=0.5℃

【Traffic】

大宮自宅⇒(関越道水上IC)⇒土合橋近くの駐車場
※前日は3時間の睡眠で2時起き、帰宅したのは翌夜中1時。。。運転も登山並みに疲れる。

【Review】

  • アクシデントは常に予想外の場面に起こる。今回は前半が大変で朝日岳まで行ければあとは楽勝だと思っていた。しかし、タイムオーバーの3時間は全てが後半のコースで発生したもの。本来なら夏に一度見学して、雪山をイメージしてコースとタイムを決めればいいのだが、そればかり言っているとどこもいけなくなる。今回のような失敗を繰り返しながらも、装備と体力がある限り、なんとでもなるという自分の登山スタイルは、この先も続くだろう。
  • だったの1日で、GPSとヘッドライトの予備電池まで使い切ってしまった。GPS本体が-20度対応といっても、電池が持たないと意味がない。ニッケル電池は、気温が低いと50%以下の性能しか発揮できないと感じる。2泊以上の雪山でどうすればいいか全くノーアイデアだ。こればかり、お金で解決することもできない。みんなどうしてるんだろう。一旦、雪山に向けて予備電池は3セット以上持参するつもりで追加注文済み。低温に強いと言われるリチウム電池(低温でも70%の力は発揮できる模様)は電圧が高すぎるので、専用の電子機器でない限り、使えない。低温仕様乾電池において技術革新が起きるまでは、予備電池をたくさん持ち運ぶしかないのかな。。。


1 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

おかえりなさーい☆

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