【皇海山(栃木県)*】 Nov 5, 2016, Mt.Sukai 2,144m

場所: 日本, 〒378-0301 群馬県沼田市利根町平川 皇海山
魅力度(Attractiveness):☆   難易度(Difficulty):☆☆☆   体力度(Physical Power Level):☆☆☆☆

皇海山は、「すかいさん」と読み、群馬県と栃木県の県境に位置する山で頂上は栃木県に属する日本百名山の一つです。この山にはアクセスが非常に悪く、バス/タクシーなどの交通手段も取れないので、100名山にしては混雑度合いが大分緩い感じでした。

私が今回選択したルートは栗原林道を通る道で、片道約20キロのオフロードを約1時間半かけて走る必要がありました。なお、反対側から登ることもできますが、東京からだと車で4時間以上かかりますし、登山コースも長く、歩きにくい道が続くので日帰りでは難しいと思います。

この山は全く展望を楽しめない上、これだけアクセスが悪いにも関わらず、なぜ100名山に選ばれたのか非常に謎ですが、個人的にはゆっくりと紅葉とオフロードの運転を楽しむ心地よい旅となりました。



【Movie and Pictures】




景色を楽しむ山ではないので、あまりいい動画は取れませんでした。


ばっちり紅葉でした。

 車でとった栗原林道の紅葉です。


頂上の展望がないので、唯一ここが遠くまで眺めます。


いい雰囲気で、人が少ないから静かで、なかなかゆっくり楽しめる山行でした。




【Route and Time-schedule】

赤い線が地図上の登山道を示していて、黄色の線が実際に歩いた道です。
特にスタート時点が大幅にずれています。
これはGPSが正しく、MAPの情報がでたらめです。
GPSを使い始めて思ったことですが、地図上の登山道というのは目安であって、正確さはありません。 



登るほど気温が下がるという常識に当てはまらない結果となりました。
実際は日差しが当たるかどうか、風の強さがどう変化するかといった点がより気温に影響します。




【Traffic】

大宮 ⇒ 川越IC ⇒ 関越道 ⇒ 沼田IC ⇒ 栗原林道 ⇒ 皇海橋駐車場
沼田ICから駐車場までは、約1.5Hかかりました。

栗原林道は、Web上に流れている情報ほどの悪路ではありませんでした。
ちょっとした動画を撮ってみましたので、通行を計画されている方は参考までにご確認ください。
登るほどコンディションが悪い箇所がありますが、全体を通してこんな感じです。




私の車はSUVなので、全く問題ありませんでしたが、Daihatsuの”K”、Moveが僕を追い越して勢いよく走っていくほどでした。また実際、駐車場にはプリウスなどのセダンも止まっていたので、普通車でも通行は可能ではないかと思います。

但し、”これに当たったら一発で終わりだな!”と思える落石が数か所あったのと、タイヤのパンク、消耗などは覚悟した方がいいかもしれません。(下山後、タイヤを確認したらホコリや傷などでボロボロでした。)




【Link】

栗原林道はしょっちゅう通行止めになりますので、無駄足にならないためには、事前に以下Webサイトより通行可否を確認する必要があります。

沼田市皇海山のお知らせ

http://www.city.numata.gunma.jp/kanko/sukai/index.html




【大山 だいせん(鳥取県)*】 Oct 22, 2016, Mt.Daisen 1,729m

場所: 日本, 鳥取県
魅力度(Attractiveness):☆   難易度(Difficulty):☆☆☆   体力度(Physical Power Level):☆☆☆☆


大山は”だいせん”とよみ、神奈川県にある”おおやま”とは全く違う山です。鳥取県にあるので、なかなか気軽く行ける山ではありませんが、本当に美しい山で、人生一度行ってみる価値は十分にあると思います。

飛行機が離陸する約2時間前に鳥取県で発生した振動6弱の地震で、このまま行っていいのかと不安を抱えながらも、決行しました。幸い、米子市ではそれほど大きなダメージはなかったようで、何ら問題なく、過ごせました。


登山道はきれいに整備されており、ずっと階段を登らなくてはならず、個人的に登ることを楽しむことはできませんでした。理由は異なるものの富士山のように、登る山でなく、眺めるための山だと思います。


米子市内であれば、どこからでも眺めることができ、かつ、眺める角度によって全く異なる姿を見せてくれます。また、米子で食べた魚が本当に美味しく、海からの景色もよかったので、山に登らずともぜひ一度足を運んでみることをオススメします。


This mountain's name is Daisen and in Kanji it is written as 大山. There is another mountain that is written in the same way, but the pronunciation is Oyama, so it can be easy to get confused.


Mt. Daisen is far from here, so I had to get on the plane in order to get there. Unfortunately, two hours before my departure, there was an earthquake in Tottori prefecture of 6.5 magnitude. For this reason, I hesitated to get on a plane, but I had no choice because I had already finished the check-in procedure at Haneda airport.


Fortunately, Yonago City, the place nearest to Daisen mountain, was not seriously affected by the earthquake, so I could get there without any difficulties.


The climbing path was man-made and it didn't look natural, so I couldn't enjoy climbing it as much as usual, but the scenery was beautiful. I think that the mountain is not intended to be a climbing challenge, but it is perfect for enjoying the surrounding nature.


When it comes to food, I was impressed by sushi I ate there. I also enjoyed looking at the mountain over the sea.



【Movie and Pictures】


登っている間、ずっと景色を楽しめましたが、この動画をとる瞬間から急に視界不良になりました。



登山前日、飛行機で狙い目を確認。



絶好調の紅葉シーズンでした。


米子のすべてを眺めながら登りました。海と山のコラボレーション!それが大山なのです。


あたかも雪でも降ったかのような・・・
あの白い部分から落石が激しく、たまに聞こえてくる石の音はすごく響きました。


 8合目辺りです。前日の大きな地震があったせいか、大きい石が転ぶ音が止みません。


頂上で眺める南側の剣が峰。急に天気が悪くなり、一瞬でしか楽しめませんでした。


頂上より先のこの稜線は、通行禁止となっており、登山不可です。


紅葉ですね。


下山は別のルートをとりましたが、それが正解でこんな素晴らしい景色を楽しめました。
絶壁のような岩が屏風のように並んでいて、大山の最も特徴的な景色ともいえます。


せっかくなので、大山から約30キロ離れた場所から海越しに鑑賞しました。
山といい、海といい、また行きたいです。





【Route and Time-schedule】

(上り)
5:00下山キャンプ場駐車場出発 ⇒ 6:40五合目 ⇒ 7:47八合目 ⇒ 8:06頂上

(下り)
9:22行者登山口への分岐 ⇒ 9:55屏風岩を楽しむ場所 ⇒ 10:36大山寺 ⇒ 11:11駐車場


アップダウンはありません。ずっと、階段の道が続きます。 


上りも、下りもゆっくり歩いたので、今回のコースタイムは初心者の方でも参考にできると思います。 



10月言えないほど暑い場面もあれば、頂上で雨が降る瞬間は寒いなど、気温の変化が激しかったです。


【Traffic】

ANA国内線羽田 ⇒ 米子 ⇒ レンタカーで全日空ホテル ⇒ 翌朝4時過ぎに出発 ⇒ 下山キャンプ場駐車場

※早めに起きて行ったので駐車場は問題ありませんでしたが、下山時にはほぼ埋まっていました。


※大山は見るのが楽しい山なだけに、レンタカーで米子周囲を回ってみることをオススメします。

  美味しい魚にも出会えるかも?!?!

※温泉は、歴史が古い皆生(かいけ)温泉に寄りました。

  お湯が特別にいい(特徴がある)とは思いませんでしたが、海を眺めながら入れるのでリラックスできます。


【越後三山(越後駒ケ岳)*】 Oct 15-16 2016, 八海山(1,778m)・中ノ岳 (2085m)・越後駒ヶ岳(2,003m)*

場所: 日本, 新潟県魚沼市
魅力度(Attractiveness):☆   難易度(Difficulty):☆   体力度(Physical Power Level):


週末5週間連続の雨の後、やがて晴天の日がやってまいりました。このチャンスを逃すわけには行かないので、一泊で三つの山を登りました。その名は越後三山!


越後三山は八海山、中ノ岳、越後駒ヶ岳の総称で、最高峰の中ノ岳、百名山の越後駒ヶ岳、焼酎で有名な八海山で構成されています。なお、中ノ岳と八海山は200名山に選ばれています。この地域は豪雪地帯で春から雪溶け水が年中流れるので柔らかくて美味しい水が 豊富です。新潟コシヒカリの秘密もここにあります。今回は、その水が僕の命も助けてくれました。


一泊での越後三山の縦走は、かなりきつかったです。最高峰の中ノ岳が約2,000mと低いとはいえ、スタート時点の標高が250mで、かつアップダウンが激しいため、累計標高差は約3,000mにも及びます。縦走総距離も30キロ以上で、しかも足場が悪いのでずっと集中力が求められます。


言い訳を付け加えると、睡眠不足(前夜車中泊2.5H)、10月中旬とは思えない猛暑(max25度)&晴天(日陰ほぼなし)、水不足(2.5L)がもたらした食欲のなさ(約12キロ時点の祓川までおにぎり一個)、久々のテント白装備(たぶん20キロ弱)で、倒れそうになりながらもなんとかやりきりました。


山自体のレベルはそれほど高くありませんが、歩きにくさはこれまで経験したことがありません。誕生日に山で死ぬかと思いましたが、死なずに帰って来れてホッとしてます。


※越後駒ヶ岳だけ登る場合、上記限りではなく、初心者も簡単に登れますので、ご安心ください。



It was raining for five consecutive weekends, but in the end nice weather finally came. I thought I would never miss a chance to climb this mountain. 

I've never climbed a mountain under a full equipment for a long time, but this time the weather was good so I decided to camp on the mountain with my full equipment. I chose Echigo-Sanzan mountain.

 Echigo-Sanzan consists of three mountains: Hakkaisan,Nakanodake and Echigo-Komagatake. It was so tough to climb this mountain. I struggled with lack of water, high temperatures and a very long course.

The highest point of the mountain is 2,085m, but I started at 250m; Further more there were a lot of ups and downs so on the overall, I had to climb about 3,000m and the distance was over 30km. I felt I needed more strenght.

I expected the temperature to be lower because of the season, but to my surprise it was like summer. I felt dizzy and nauseous because I didn't take enough food. If I did I would feel thirsty and I didn't have enough water with me. Because it was my birthday I knew I couldn't die that day so I managed somehow.


【Movie and Pictures】

※写真が多いので全部は掲載しません。アルバムをご確認ください。
※Videoを撮影した写真は、下記Mapに示してあります。



【VideoⅠ 八海山】




【VideoⅡ 中ノ岳】



【VideoⅢ 中ノ岳~越後駒ケ岳の稜線上】



【VideoⅣ 越後駒ケ岳】


紅葉シーズンを満喫!


 さて、ここから稜線歩きスタート!


八海山直下のロングクサリを通れば、もう危ない箇所なし!


怖いところもあるけど、まぁ大したことないでしょう。


今日の目的地はまだまだ遠い。


キレット!こう見えても、行ってみると全然大したことない。


温泉が流れる沢水で頭も洗って、喉も潤して・・・これこそ天国!!!


スティックって折れるもんなのかな・・・ モンベルは信用できないぜ!



あのアップダウンをすべてやりこなしてきたわけなんです。


どっちがどっちか忘れた。確か左が太陽、右が月?


あれ?これも左が太陽、右が月?上の写真と反対になるはずだけど?!?!



朝日に燃える越後駒ケ岳








【Route and Time-schedule】

10月15日(土):12時間45分(休憩込み)
4:30大倉口登山口駐車場 ⇒ 7:03ロープウェイ分岐 ⇒ 7:38女人堂 ⇒ 8:30千本檜小屋 ⇒ 9:25八海山(大日岳)⇒ 10:25五竜岳 ⇒ 15:13御月山 ⇒ 16:44中ノ岳避難小屋(泊)⇒ 17:15中の岳頂上往復 

※中ノ岳小屋で泊まりましたが、かなりいっぱいになります。到着時間が遅くなりそうな方は、テントの持参をオススメします。


10月16日(日):8時間05分(休憩込み)

5:20中ノ岳避難小屋 ⇒ 7:29天狗平 ⇒ 8:41越後駒ヶ岳 ⇒ 9:21クシガハナ ⇒ 11:43十二平登山口 ⇒ 12:35千ノ沢小屋 ⇒ 13:25大倉口登山口駐車場


二日間で、TOTAL 33.18kmを歩きました。


朝一の最低気温が5℃、昼間が約22~23度と、10月とは思えない猛暑日でした。



水は、いずれも沢水です。
私は各ポイントで1L以上の水を摂取しましたが、なんら問題ありませんでした。
但し、個人差があるかもしれませんので、自己責任で飲んでください。

※このコースを歩くのに、はじめから全量の水を背負っていくのは現実的ではないです。
よって、沢水に頼るしかないと、個人的には思います。
こんな暑い日に食事まで水を使うなら最低でも6Lは必要ではないかと思います。


【Traffic】

大宮-(16号経由関越道)-川越IC-大和スマートIC-おおくらの森駐車場(坂本神社の近く)
⇒ 行きは3時間、帰りは4時間(紅葉シーズンのため、やや渋滞)

※夜中に出発したので、登山口が分かりにくかったです。アルバムの写真にコメントしてありますので、気になる方はチェックしてみてください。



【Damage

今回の登山がどれだけきつかったかをもの語るダメージ一覧をご紹介します。
  ・豪快に転んだ回数はなんと9回。
  ・カーボン製のスティックが真っ二つに折れる。ショック!こんなことある?
  ・両手の手袋が破れる。岩が多いところだとよくある話ではあるけど・・・。
  ・腕時計の紐が取れる。買ってから3回目の山行だったのに・・・。
  ・靴紐を支える金具が取れたが、行方不明。最上級モデルの靴がこんな簡単に?
  ・手にできた水袋。こんなの初めて。スティックの過剰使用?
  ・前身筋肉痛+関節痛(これは日頃のトレーニングを怠ったのが悪い。)

というわけで、装備のメンテナンスに結構お金がかかりそうです。


【高妻山(長野県)*】 Oct 10, 2016, Mt.Takatsuma 2,353m

場所: 日本, 新潟県妙高市
魅力度(Attractiveness):☆   難易度(Difficulty):☆☆☆   体力度(Physical Power Level):☆☆☆

百名山の高妻山。百名山でありながら、知名度はそれほどでもない。近くに明峰が多いこともあり、ここは穴場的な存在になっていると思う。


しかし、登ってみるとこれは楽しい。北アルプスの全貌を眺められる上、妙高山、火打山、雨飾山などの百名山も視野にくっきると入る。


今回は、夜中3時半に出発したので、誰にも会わず、頂上も独り占めできたのが最も大きな収穫だったと思う。何も見えない夜中の山中でオレは一体何をやっているだと思った瞬間もあったけど、頂上にたった瞬間は生きていて良かったと思えた。


紅葉シーズンも少し意識したが、まだ時期が早く満足できるほどの色には染まっていなかった。しかし、雨の直後を狙ったので、紅葉に負けないほど素晴らしい雲海に出会うことができた。山って、季節によっても違う顔をするけど、ちょっとした天気の変化でも、全く違う顔を見せてくれる。



This mountain's name is Mt.Takatsuma. Although it is designated as 100 famous mountain, it's not famous among people. Because there are so many famous mountains near that place like Mt.Hakuba and Mt.Myogi etc. 

So, when I stand at the summit I can see the famous mountains. It was so lucky, because wether forecast predicted it's going to rain. I hoped to see the red leaves, but it was little bit early for peak season. Instead of that, I could see the fabulous clouds. I was so happy there weren't any people at the summit. I could enjoy enough.


【Movie and Pictures】







北アルプスの全貌を楽しめる360度パノラマをどうぞ!



まだ早いが、部分的には本格的な紅葉を味わえる。


雲が圧巻!



雲海のサンドイッチ!



北アルプスを眺めながら感動してしまった。次、あそこに立つのは来年夏だな!



雨飾山、火打山、妙高山。。。2年前の美しかった紅葉と星空を思い出す。



後ろに小さく見える戸隠連峰も非常に魅力的だが、200名山なので登るのは10年後かな?



体が歪んで切るのは豪雪地帯だからだろう・・・。



下山後、戸隠農場で馬と戯れる。






【Route and Time-schedule】

(上り ) 3時間50分 ※休憩込み
  3:30 戸隠キャンプ場出発 ⇒ 5:05 一不動非難小屋 ⇒ 6:07 六弥勒 ⇒ 7:20高妻山山頂

(下り ) 2時間 ※休憩込み
  7:40 下山開始 ⇒ 9:20 牧場 ⇒ 9:40 キャンプ場のバンガロー


”水”って書いてあるところから登って、反対から下りた。
登山者用駐車場に空きがないほど多くの人が訪れたにもかかわらず、
あまり人とすれ違っていないのは、殆どの人が同じコースを登ったからであろう。
個人的にも、そのコースをオススメする。


100名山で2,000mを超える山にしては、比較的単純で、簡単な山だった。
歩く距離も12キロと短く、険しい道はそれほどない。初心者でも問題なく登れるだろう。
数か所、鎖場があるが、危機感を感じるほどのものではなかった。
頂上直下2~300mが急だが、ゆっくり登れば大丈夫。



1~3キロの区間で非常に体調が悪かった。吐き気がして、足が震えて、引き返すところだった。
あの高さで高山病とも思えないし、単なる運動不足なんだろうか・・・。
10歩進んでは深呼吸して・・・を、しばらく繰り返すと、なかなか距離が伸びず、時間ばかり立つ。

しかし、グラフで見て分かるように、4キロ時点から調子が戻ってきてペースをあげる事ができた。







5℃から8度と、そこそこ寒い。冬のシーズンに入る前に、このような温度になれておくべきだな。
その後、帰り道の高速道路で、25度を経験した後、自宅で15度に置かれた瞬間、
僕の体はどうしたらよいか分からないようで、体調が優れない。


【Traffic】

群馬県でキャンプ ⇒ 新潟県経由で野沢温泉 ⇒ 戸隠キャンプ場


【Link】

戸隠キャンプ場

※車で戸隠キャンプ場まで行って、バンガローに宿泊。

 キレイとは言えないが、泊まれなくもない。
 5人用とのことだが、荷物も考えたら大人4人でいっぱいになりそう。